ア行 植物療法用語事典

ヨシ・アシ  アレロパシー アレロケミカル/アレロケミックス

ヨシ・アシ


学名: Phragmites australis
別名・和名 葦、芦、蘆、葭 通常はヨシ、関西圏ではアシ
科名 イネ科
属名 ヨシ属
種類 多年草
主成分 アミノ酸(アスパラギン酸)、タンパク質、没食子酸など

【学名・名前の由来】
Phragmites ギリシャ語 phagma 垣根のある
australis ラテン語 南方の

【植物について】
水辺を好む
地下茎は長く、成長も早く、1年に5m伸びる
茎は2-3mになる大型の植物
茎に柔軟性があるため、折れにくく、アレロパシーによりアシのみの群落をつくる。
また耐塩性があるので、汽水域でも生息している。

葦簀や屋根材、楽器をはじめ、現在は紙料にも用いられている。
また川辺の葭原は、環境浄化の働きがあり、環境保全に再構築をすすめる地域もあり。

アレロパシーとは
ある植物が、他の植物の生長を抑える物質や、動物や微生物を防ぐ物質を放出すること。他感作用ともいう。
この時に放出される物質を「アレロケミカル」「アレロケミックス」という。
場合によっては動物や微生物を引き寄せるが、自分にとって害になるものの天敵を引き寄せることもある。
語源:ギリシア語 allēlōn 互いに pathos 感受

ヨシのアレロパシー
アレロケミックス:没食子酸 → メソシュウ酸(MOA)
ほかの雑草の生育を抑制する。人間にとっても有毒である。

【メディカルハーブ・生薬】
蘆根
秋に根茎を掘り、水洗いして乾燥させたもの ひげ根は取り除く 煎剤にて利尿や抗炎症、吐き気止めとして利用
熱性の症状に用いられる
禁忌:胃寒・痰湿・気虚・陽虚、下痢、低血圧

【植物と香りのサナトロジー】
七十二候 「葦始生」& アシの生える楽園 → https://caracaro.com/post-11016/

琵琶湖のヨシを活用する・守るプロジェクト ReEDEN コクヨ工業滋賀さま

文房具で知られているKOKUYOさんの紙製品を製造しているコクヨ工業滋賀さんが、
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こちらの一筆箋を使ってみたのですが、風合いも手触りもよく、好評でした。
商品の購入が、ヨシの群生を守ることにつながると嬉しいですね!
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