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乳房文化研究会 オキシトシンと乳房

今日は、わたしの心の師である田代先生、市邊先生が、
それぞれ会長、運営委員をつとめておられる
「乳房文化研究会(協賛:ワコール)」の定例研究会に参加させていただきました!

今回のテーマは「オキシトシンと乳房」です。

ご講演は、

・順天堂大学助教の大田康江先生
・NHK科学・環境番組部チーフディレクターの兼子将敏さん

乳房文化研究会ならではの嬉しいキャスティングです。

周産期医療の現場で助産師として経験を積まれたのち、
現在は順天堂大学で教育に携わる大田先生。
エビデンスに絡めて、出産に関わるオキシトシンの神秘性、重要性を改めて感じる内容でした。
また、助産師さんは安全な出産をサポートすることはもちろんですが、
これから母になる女性に母として最良の環境(心理的にも物理的にも)を作り、
妊娠、出産、子育てへのステップをスムーズに行えるよう、
多方面からサポートも行う立場にあると知りました。

大田先生が
「いわゆる無痛分娩、帝王切開の場合、それが良くないことは一切なく、
ただどうしてもオキシトシンが自然分娩と異なる分泌の仕方をするので、
そのお母さん方は、理性でとってもがんばって子育てを行っている。
そのことを理解してサポートするべき」
というようなことをおっしゃっていて、大田先生のお人柄やお志に胸が熱くなりました。
懇親会のときに少しお話させていただきましたが、
そっと優しく寄り添ってくださるように話を聞いてくださり、とても温かな気持になりました。

兼子さんは、わたしが大好きなNHKスペシャルのディレクターさんで、
「この方がアノ番組を!」と、お目にかかれてとても感激しました。
取材で得られたたくさんの情報を、映像資料を交えてご教示いただきました。

ご紹介いただいた世界中のユニークな実験は、
オキシトシンと私たちの関係をぐっと身近にしてくれるトピックでもあります。
思春期におけるホルモンのダイナミックな働き、
母子に限らず大人の男女の関係にオキシトシンはとても重要であること、
また産後クライシスにも深く関わることなどを知りました。
人間関係の構築や、社会性に関わるホルモンなので、
様々な分野で活用されていく可能性を持っていることがよく分かりました。
オキシトシンを分泌するためにもやはり人間と関わることが不可欠であると強く思います。
また、兼子さんは東北大で昆虫学をされていたとのことで、虫のお話もお伺いしたかったです♪

講演後のパネルディスカッションでは、
参加されている産科の先生方、日医大の小澤先生らのお話も伺え、
乳房文化会は本当に贅沢な会だと、また感動でした。

小澤先生がお話しされていた、GnRHニューロンに関わるキスペプチンは、
エストロゲンのフィードバックなどに関わっており、
思春期の変化と人間関係や愛着形成などについて研究が進んでいくだろうと思うと、
その可能性にわくわくが止まりません!

とても勉強になって楽しかったのはもちろん、
助産師さんや、親子関係や人間関係に携わる方に、どのようにお伝えしていくか、
また、セラピストとしてクライアントにどのように活用していくか、
また一つ楽しい課題ができました。

また何かの形でシェアできればと考えています。

CARA-CARO 石橋

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