心が躍るラベンダーの季節がやってきました!
香りをめいっぱい楽しみたいのに、渋味や苦味が強くて、使いづらいラベンダー。
加えて、色も悪くなりやすいのですが、いろいろな工夫でカバーした結果、大好評のパウンドケーキができあがりました!
ラベンダー香るパウンドケーキとアイシング
材料
ラベンダー香るパウンドケーキ 8×18㎝パウンド型1個分
- 無塩バター 100g 室温に戻す
- グラニュー糖 60g
- 卵黄 2個 室温に戻す
- 卵白 2個分 冷蔵庫で冷やして置く
- グラニュー糖 30g
- レモン汁、レモンの皮のすりおろし 1/2個分
- 小麦粉 120g ふるっておく
- ドライラベンダーパウダー 1.5g
アイシング
- 粉糖50g
- レモン汁 10g強
- 色付け(バタフライピーパウダー) 耳かき1~2杯
作り方
①ボールにバターを入れて泡だて器でよくかき混ぜクリーム状にする。
グラニュー糖60gを3回にわけて、白っぽくなるまでよく混ぜる。
②①に卵黄を1個ずつ加え泡だて器で混ぜる。
④レモン汁、レモンの皮のすりおろしを加え混ぜる。
⑤別のボールで卵白を泡立て、グラニュー糖30gを2回に分けて加え混ぜる。
⑥④のボールに、⑤のメレンゲを半分加えてゴムベラで軽く混ぜた後、小麦粉半分を加えて軽く混ぜる。
⑦泡立てた卵白の残りを加えてさっくりと混ぜ、残りの小麦粉も混ぜる。
⑧ドライラベンダーを加えさっくり混ぜる。
⑨型に流して170度40分で焼く
⑩アイシングの材料を全部ボールに入れて泡だて器でよく混ぜる
⑪粗熱を取ったケーキの上に、アイシングをゆっくりと流し、冷やす。


1つずつ加えて混ぜ、
レモン汁、レモン皮のすりおろしを混ぜる

卵白と砂糖を加え泡立てたメレンゲを
半分混ぜる

残りのメレンゲと小麦粉を加え、まぜる

粗熱をとったらアイシング

ラベンダーは温めると香りが強くなりますが、色も悪くなって、見た目が残念なことに。
なので、色が気にならないクッキーやケーキに混ぜ込んで作っていました。
石橋先生より、「せっかく香りがいいんだし、ラベンダー色にアイシングしたらどお?」とご提案いただき、バラフライパウダーを送ってくださいました。
使ってみたらバッチリ!
美しいラベンダーカラーのアイシングができあがりました!
今年40人ほどの方に食べてもらいましたが大絶賛です!
アイシングにはラベンダーの香りをいれていませんが、アイシングでラベンダーの香りを感じる人が大半でした。色は味覚に影響を与えることは知っていましたが、ここまでとは驚きでした。
この色・味・香りの相互作用を、またいろいろなレシピで使ってみたいと思います。
角本 久美(かくもと くみ)
Herb&Aroma kumincure 主催
https://kumincure.net/
講師歴11年
20代はマーケティング会社マーケティング部に所属。
ハーブやアロマだけではなく、潜在意識や成功哲学を学び、講師活動に活かし、ハーブガーデン併設のスクールで栽培、収穫、料理やお菓子、季節のケア、染色など、植物を余すことなく活用できる学びを届けています。
通年のコースはもちろん、イベントやワークショップも大人気で、常に満席!長年通い続ける方がたくさんいるのも納得の、探究心いっぱいで、明るくて頼のもしい先生です♪(石橋)
ラベンダーの香りは案外強く、加熱しても残るため、クッキーやパウンドケーキにはよく使われます。
一方で、美しい青紫は、残念ながら熱に弱く、すぐに脱色し、花の形も相まって見た目が残念になります。
そこで、熱に強いアントシアニン系色素を持つ「バタフライピー」の力を借りて、ラベンダーという植物、そして香りのイメージに近い美しい紫色のアイシングをご提案しました。
【香りと色の関係】
香りと色は別の感覚ですが、脳内では「クロスモーダル知覚」と呼ばれるしくみで互いに影響し合っています。
また、香りと色がマッチしていると、心理的な効果だけでなく、薬理作用が高まることが分かっています。
例えば、香りが弱くなってしまう場合、香りや植物に対するイメージ色を出すだけでも、感覚だけでなく働きまでも補ってくれる可能性がとても高いのです。
とはいえ、色などの見た目だけでなく、五感セラピーは、香りや触感があってこそだと思います。
いまはスマホや写真中心のSNSの影響で見た目が重視されがちですが、香り、手触り、そして身体に響く生の音などを大切にしていきたいですね。
【アントシアニン系色素の特性の違い】
一口にアントシアニン系色素と言っても、その構造のほんの少しの差異によって、熱や紫外線に対する強さが異なります。また、pHやほかの栄養素や成分の影響で、色が変わります。
ラベンダーのアントシアニン系色素
ラベンダーには、数種類~数十種類のアントシアニン系色素が含まれていることが分かっています。
その種類は、品種によってもさまざまで、そのため、花の色は品種によって微妙に異なります。
アントシアニン系色素は、その構造により、いくつかの系統に分けられますが、
ラベンダーの場合は、シアニジン系、ペオニジン系の配糖体が中心と考えられています。
どちらも、pHが酸性に傾くと赤紫系になりますが、水のような中性で無色化しやすく、熱や光に弱いのも特徴です。
バタフライピーのアントシアニン系色素
バタフライピーのアントシアニン系色素は、「テルナチン」と呼ばれる青色色素です。
デルフィニジンを基本骨格とし、多数の糖(グルコース)、p-クマル酸が結合した状態(ポリアシル化アントシアニン)で、これにより、極めて安定性の高いアントシアニン系色素となっています。水、熱、光に強いため、色持ちがよく、青や青紫、赤紫を、お菓子や飲み物で長く楽しめます。
今回は、アイシングにレモン汁を加えて、pHを下げることで、バタフライピーの青をいかにラベンダー色に近づけるかがポイントでした!
【参考:植物辞典】
・ラベンダー 後日追記
・バタフライピー 後日追記

石橋志保
CARACAROフィトテラピースクール 代表
エステティシャン、アロマセラピスト、植物療法講師
30年以上の講師&クライアントワークのキャリアを土台に、講師・セラピスト向けに、エビデンスベースの精油・植物成分の情報と、カウンセリング・アドバイスなどの実際についてレクチャー。幼少から植物栽培、発酵・歴史・文化・宗教・民俗が大好物。修士(人間学)専攻は人間社会学、専門は死生学(災禍の儀礼、祈り、悲嘆ケア)。
神話・宗教・芸術と植物から、人が植物に託した思いをく紐解き、祈りや儀礼とともにトランジョンをデザインする「ハーベストライフ」を提唱、執筆講演活動中。


