昨日は、「植物と祈る時間」を開催させていただきました。

お申し込みの際に、あたたかいメッセージをいただき、それだけでも、お声がけしてよかったとほっとしました。
また、開催中にも、そして一夜明けた今日も、皆さまの思いやお気持ちをお寄せいただき、ありがとうございます。
祈りや静かな時間は、ひとりでも持つことができます。
だからこそ、集まることにどのような意味があるのだろう、と考えてしまいます。
今回は、その問いさえ意識しなくてすむような時間にしたいと思っていました。
植物やその香り、一杯のお茶をそばに置いていただくことは、静かな時間へ入っていくための、ひとつの合図です。
誰かのためだけではなく、まずはご自身のために。
そして、そのとき心に浮かんだことを、無理につかまえたり、意味づけたりせず、受け止めたり、受け流したりしながら過ごしていただけたらと思っていました。
普段は、それぞれの暮らしのなかで過ごしています。
でも、こうして時間が重なる日があれば、植物にひかれて集まってみる。
誰かと同じ時間を過ごすことで、ひとりでは得られないものもあるのだと感じます。
むしろ私は、日々の暮らしが落ち着かないからこそ、皆さまのお力も借りながら、こうして特別な時間を持つことができたのだと思いました。
私が手元に置いたのは、マートルとレモンマートル、そして枝から落ちてしまったイランイランでした。
ブラックペッパーの精油は、お湯に落として香らせました。気持ちをクリアにし、やさしく鼓舞してくれたように感じました。
香りや植物と人との関係、インド哲学における祈りなど、儀礼と悲嘆の研究のヒントも、たくさんいただきました。
同じ時間を過ごしてくださった皆さまに、あらためてお礼申し上げます。
それぞれの日常へ戻ったあとにも、植物のそばで、ふと立ち止まる時間が残っていたらと思います。
石橋志保
CARACAROフィトテラピースクール代表
植物療法講師/ハーブ専門家
植物文化・死生学・ライフデザイン研究家
神戸を拠点に、伝統的なハーブ療法に、現代の成分化学、生化学、分子生物学などのサイエンスの観点を取り入れ、エビデンスベースなハーブ・アロマテラピーを展開。キャリア30年以上のプロ養成スクールを運営・指導。フィトケミカルや植物辞典など植物の科学と文化を幅広く発信。
植物と宗教・民俗、 死生観・ライフデザインをテーマに、講座やワークショップの企画運営、 講演・執筆活動を行う。
幼少から植物栽培、発酵・歴史・文化・宗教・民俗が大好物。修士(人間学)専攻は人間社会学、専門は死生学(災禍の儀礼、祈り、悲嘆ケア・グリーフケア)。神話・宗教・芸術と植物から、人が植物に託した思いを紐解き、祈りや儀礼とともにトランジションをデザインする「ハーベストライフ」を提唱、執筆講演活動中。


