兵庫県赤穂市にある築30年の実家を、植物と暮らしと癒やしの「香る木の家」を目指して、数年かけてゆっくりとDIYしていきます。
赤穂市は、千種川の清流と瀬戸内の穏やかな海に囲まれた小さな町です。ミネラル豊富な水で育った海の幸と温泉、そして天然のタラソテラピーが味わえます。登る朝陽を見ながら海辺の散歩、沈む夕陽を見ながら温泉につかり、海面に浮かぶ月明かりを見ながらゆっくり飲むコーヒーやお酒は最高です。
音楽を始め芸術や文化度が高いので、趣味や習い事には困りません。創作活動のためにアトリエを持ったり、移住される方も多い町です。
おかげさまで元気で若々しい両親ですが、母90歳、父88歳と、超高齢な我が家のひとりっ子の私。両親が亡くなったあとの実家をどうするか?という問題には、ずっと頭を悩ませてきました。築30年、まだまだ住めますが、売るとなると古く、更地に戻すとしても、その費用はもちろん大量の家具や荷物はどうする?と、問題山積みということもあり、考えるとゾッとします。
若い頃は、それに向き合いたくなくて、早く結婚して遠くに行きたい!と思っていたのですが、幸いにも?結婚願望のない男性とばかり縁があり(汗 いまだにそれは叶わずです。
その間に、たくさんの方が赤穂の畑に遊びに来てくれて、「気候もよくて、食べ物も美味しくて、赤穂はとってもいいところ」、「畑があって、お庭があって、うらやましい」とおっしゃってくださったり、「畑であれもできるね、庭でこれもできるね」「お家でサロンも教室もできるね」と楽しいことを考えて下さったり。
そして、実際にたくさんの方が何年もリピートしてくださって、だんだんと「赤穂の実家って、いまの自分の仕事のアレコレが叶う場所なのかも?!」と考えるようになり、移住しなくても仕事で使えばいいんだ!と思えるようになりました。
庭には、父と伯父がDIYで建てた小屋と、屋根付きのストックがあり、外の水場も3か所あるので、お庭で楽しく作業できそうです。すでに両親が植えた「香る木」たちは、ただ好きなように育って荒れ放題ですが、少しお手入れすれば、四季折々の季節の素材は提供してくれそうです。
広めのDKとコンパクトなリビングは、「植物と暮らしの教室」に、縁側と床の間のある和室の続き間は、「リトリートサロン」ができるように、数年かけてゆっくりと、難しいところは業者様にお願いしながら、
ゆるくDIYを楽しめたらと思います。
とはいえ、まだ両親がすんでいるので1階の部屋は使えませんし、手を付けられないところばかりですが、まずは使わない物を捨てて、古くなったところはお手入れしていきます。
いまは父が野菜や果物を育てている畑も、「香る草の畑」として、少しずつ手を入れていこうと思います。
畑で育てた野菜やハーブは、自分たちが食べるほか、教室の素材として使ったり、いとこのお姉さんの染色材料に使ってもらえればいいなぁ。
そんな夢を思い描く時間が、片付けや作業の疲れを癒やしてくれます。そのためにも、まずはブログから、ゆっくりスタートです。
石橋志保