「香る木の家」を目指して、ゆっくりとゆるくDIYをしている実家にて。
初夏の蒸し暑い中でも、木の葉と土で冷えた風が心地よい縁側で、
梅シロップを仕込みました。
この家を建てたときに植えた梅の木も、もう30年。
タイミングよく帰省できたら、
枝の青梅をもいだり、落ちた完熟を拾って、梅シロップを作ります。
今年はすでに完熟し、足元にいっぱい落ちていました。
拾って、洗って、しっかり水気をとって、
今回は2種類作りました。
発酵梅シロップ
1.梅を水洗いし、表面をよく拭いて、へたを楊枝で取ります
2.保存容器に、梅と氷砂糖を交互にいれます
3.ガーゼでフタをして、毎日 2-3 回混ぜます。
4.水分が出て、梅がやわらかくなってきたら、フタをして冷蔵庫に保存します。
梅サワー
1.梅を水洗いし、表面をよく拭いて、へたを楊枝で取ります
2.保存容器に、梅と氷砂糖を交互にいれます
3.リンゴ酢を、梅と氷砂糖がしっかりつかるまで入れます
4.瓶のフタを締め、毎日 2-3 回混ぜます
5.梅がやわらかくなってきたら飲み頃。冷蔵庫に保存します
よくあるご質問
Q.「梅のヘタを取る理由」「取らないと危険?」
A.「ヘタを取れ」とよく言われるのは、味や濁り、カビなどの問題からです
・ヘタの部分はカビやすい
・ヘタはタンニンなどで渋みや濁りとなりやすい
・梅が発酵したり、しぼんでくると外れて浮いて、飲むときにすくってしまう
などがあります。
ただし、ヘタを取る作業で強く握ったり傷つけたりすると、
結局そこから痛んでしまうので、うまく取れない場合は無理してとらずともよいと思います。
ヘタにもともと含まれるタンニンよりも、
傷ついた場合に、それを治そうとするタンニンとそれ以外の成分のほうが、
渋みやえぐみ、濁りの原因になるので、避けたいと思います。
タンニンは様々な食品に含まれていて、毎日何かしら摂取しています。
皮膚や粘膜の保護や収斂、消臭、殺菌、抗酸化と、元来とても有益で、紅茶や緑茶のうま味の一つでもあります。
大量にとらない限り問題はありません。
青梅のまま生食するほうが、よっぽどヘビーです。
梅を食べるときに邪魔だったり、単純に浮いてくるヘタが苦手なので、私はとったほうが好きですが、
もし大量に仕込むのなら、ヘタ取りはめんどくさいからそのままにするかもと思います。
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