ゴボウとチョコレート──意外な組み合わせに思えるかもしれませんが、ひと口食べるとその相性の良さに驚きます。
じっくり蒸してから焙煎したごぼうは、ナッツのような芳ばしさをもち、カカオの苦みと深く共鳴します。
香ばしい根の香りがチョコレートのコクを引き立て、ナッツのような歯触りと滋味を楽しめるパウンドケーキです。
ナッツアレルギーの代用素材としても活用でき、植物が生みだす香りの多様性を楽しめる一品です。

ゴボウとチョコのふんわりスポンジケーキ (21cm丸型 1台分)
ゴボウの下処理
①ゴボウ1本をよく洗う(皮はむかない)
②無水鍋に入る長さにカットしごぼうを鍋に入れる。
水少々、キビ糖大さじ2をゴボウの上にふりかける。
③蓋して中火で約5分蒸し煮をし、
串で刺して通れば少々固くても火を止め、
ふたしたまま冷めるまで放置。
④砕いたナッツの大きさに粗くカットし、
鍋で水分をとばし、芳ばしさを出す。
材料
- 卵 4個
- グラニュー糖 120g
- 塩 ひとつまみ
- ブランデー 大さじ1
- オリーブオイル 大さじ1
- 薄力粉 80g
- 純ココア 25g
- 下処理したゴボウ(蒸して焙煎したもの・刻んだもの) 適量(例:○g)
※薄力粉と純ココアは合わせてふるい、Aとしておきます。
下準備
- オーブンを170度に予熱する。
- 型に敷き紙を敷く、または薄く油を塗っておく。
作り方
- 卵を卵白と卵黄に分ける。
卵白に塩ひとつまみを加え、ハンドミキサーで泡立てる。
グラニュー糖を2~3回に分けて加えながら、ツヤのあるしっかりしたメレンゲにする。
写真①
- 別のボウルで卵黄にブランデーとオリーブオイルを加え、よく泡立てる。
写真② - 1のメレンゲに2を加え、ゴムベラでさっくりと混ぜる。
写真A(薄力粉+純ココア)を2回に分けてふり入れ、粉っぽさがなくなるまで切るように混ぜる。
最後にゴボウを加え、全体に均一になるよう軽く混ぜる。 - 生地を型に流し入れ、台の上で軽くトントンと落として大きな気泡を抜く。
- 170度のオーブンで約23分焼く。
中央に竹串をさして生地がついてこなければ焼き上がり。
焼き具合を見ながら、必要に応じて時間を調整する。
ゴボウをナッツの代用にしてみようと思ったきっかけは、業務用食材やゴボウ茶を製造している食品会社「株式会社あじかん」様のチョコレート風菓子・GOVOCE(ゴボーチェ)の記事でした。
このGOVOCE(ゴボーチェ)に使われているのが、MelBurd(メルバード)という素材です。焙煎したゴボウからカカオと共通する香気成分を見いだし、さらに雑味となる香りを丁寧に飛ばすことで生まれた、植物性のチョコレート代用素材と紹介されています。
この記事をヒントに、「焙煎ゴボウとチョコレートは相性が良いのでは?」と考え、カカオの代用ではなく、あえてナッツの代用としてゴボウを使ってみました。ゴボウらしい風味はほどよく残りつつも、チョコレートとの相性がとても良く、さらにナッツのような食感も加わって、大満足のパウンドケーキになりました。
角本 久美(かくもと くみ)
Herb&Aroma kumincure 主催
https://kumincure.net/
講師歴11年
20代はマーケティング会社マーケティング部に所属。
ハーブやアロマだけではなく、潜在意識や成功哲学を学び、講師活動に活かし、ハーブガーデン併設のスクールで栽培、収穫、料理やお菓子、季節のケア、染色など、植物を余すことなく活用できる学びを届けています。
通年のコースはもちろん、イベントやワークショップも大人気で、常に満席!長年通い続ける方がたくさんいるのも納得の、探究心いっぱいで、明るくて頼のもしい先生です♪(石橋)
焙煎ゴボウがチョコレートに合うなんて、クミンキュア先生から最初にうかがったときは本当に驚きました。
じっくり蒸してから焙煎したゴボウの香りと食感には、想像以上のインパクトがありますね!
【香り解説】
焙煎ゴボウとチョコレートの香りですが、
チョコレートは、
ピラジン類(2,3-ジメチルピラジン、テトラメチルピラジンなど)が、
ローストしたカカオの香りの特徴です。
焙煎ゴボウでも、同系統のピラジン類が検出されています。
https://edu.rsc.org/soundbite/the-molecular-makeup-of-chocolate/3007461.article
どちらの香りも、焙煎によるメイラード反応によるものです。
普段は嫌われ者のメイラード反応ですが、私たちの美味しさを作る化学反応であることは間違いありません!
【フィトケミカル解説】
短鎖脂肪酸産生で注目される水溶性食物繊維イヌリン
ゴボウの皮に多い渋味の強い抗酸化成分クロロゲン酸
ゴボウ由来のフィトケミカルをしっかり摂れるスイーツというのも嬉しいポイントです。
【参考:植物辞典】
・ゴボウ(バードック) 後日追記予定
・カカオ 後日追記予定

石橋志保
CARACAROフィトテラピースクール 代表
エステティシャン、アロマセラピスト、植物療法 講師
30年以上の講師&クライアントワークのキャリアを土台に、講師・セラピスト向けに、エビデンスベースの精油・植物成分の情報と、カウンセリング・アドバイスなどの実際についてレクチャー。幼少から植物栽培、発酵・歴史・文化・宗教・民俗が大好物。大学院での専攻は人間社会学、専門は死生学(災害、儀礼、悲嘆ケア)






