離れて暮らす両親(胃切除している母89歳、腎疾患のある父87歳)に、それぞれの体調持病に配慮した「仕送りごはん」の記録です。 → 詳細は、仕送りごはんはじめました https://caracaro.com/describe/archives/36
今日は、仕送りごはんを入れる容器について考えてみたいと思います。
■使い捨てのメリット・デメリット
使い捨ては、ラップ、クッキングペーパー、ジップ袋・チャック袋、おかずカップ、使い捨てのプラ容器などを利用します。メリットは洗う手間、保管する手間、回収する手間が省けるところ。食べたらチャプチャプと適当にゆすいで、燃えるゴミ・プラごみで捨てればOK。作る側も、容器を回収する手間がありません。

1つ1つをラップで包んで、ジップ袋でまとめるタイプ。お互いにラクです。
デメリットはあまりなく、冷凍やレンジに耐える物であれば問題ありません。強いて言うなら我が家の場合は、ゴミが増えることを嫌う傾向があります。仕訳も複雑になったのと、ゴミ置き場までゴミを持って歩いていくのもけして楽ではないのだなぁと思います。
■回収する場合のメリット・デメリット
回収容器はタッパーやシリコン製のおかずカップ、離乳食用の容器などを利用します。メリットは冷凍やレンチンに強いこと。何度も使えるので、使い捨て容器をたくさん買い置きする必要がありません。

小さめのタッパーに、シリコンおかずカップ、クッキングペーパーで仕切り

離乳食用の容器 汁気があるものもある程度ならキープ 冷凍もレンチンもOKで繰り返し使えます
デメリットは案外と多く、洗う手間と回収の手間、容器保管の場所、サイズです。親も洗っては暮れるのですが、手指の筋力が低下すると洗い方が甘くなってくるので、早めに回収しないと油膜が酸化して落ちにくくなること。また洗ってから乾かして保管しておく場所も取ります。回収するまでは手元に新たな容器がないとこまるので、親に仕送る分の倍は用意しないといけません。そしてサイズは、高齢者の食事量にあう小ささがなかなかありません。
■しかし我が家は回収タイプが中心です
我が家では、形のしっかりしたものは1つ1つラップに包んでからジップ袋へ入れていますが、汁物は離乳食用の容器に入れて冷凍してジップ袋にまとめています。ほかに、ごはん冷凍用の小さなタッパーに主菜と副菜数個をつめた、1食分のお弁当タイプを用意しています。このうちのラップなどはもちろん使い捨てですが、離乳食用の容器と小さなタッパーは回収です。
どうしてそこも使い捨てにしないのか?というと、まずゴミ問題です。次に適度にしっかりしているので両親が使いやすいこと、最後に洗い物というワークを減らさないようにです。高齢者にとって、洗い物はいい運動になります。あれもこれも楽にしてしまうと、どんどん機能低下してしまうので、できることは手伝わないポリシーでヘルプしています。また保管の場所も確保できているし、回収については、私は1週間に1回、間があいても10日に1回は帰省するようにスケジュールを組んでいるので、今のところは問題なく容器がローテーションしています。使い捨て容器もしっかりしたものが増えましたが、レンチンしたり開け閉めしたりするにしても、やはりしっかりした容器がよいとのことでした。温め後にお盆に載せる時も、容器がゆるいとバランスを崩しそうだとの意見がありました。
■ホスピタリティと同じく トライアンドエラーとコミュニケーションしかない
私が頭で、このほうが快適なのでは?と考えても、実際に温めて、食べて、片付けるのは親なので、やってみないとわからない。事前に相談しても、本人たちも、自分たちにとって何が一番快適かわからないのです。目の前に物があってやってみないとわからないのです。「失敗しないように」段取りすることを求められて生きている、私たち子供世代には、やってみてからのフィードバックは、無駄が多く煩わしく思うかもしれません。
私がエステ・セラピスト業の中で学んだホスピタリティとは、「相手を喜ばせること」がゴールではなく、トライアンドエラーの中で繰り返される「お客様とのコミュニケーションそのものに喜びを見出すこと」というものでした。なぜって、ほとんどのお客様はトライアンドエラーにつき合ってくれません。初回はまあこんなもの、しばらく通ってみるか…なんて思って下さるお客様は、本当に稀少で、お互いがお互いについて知り合っていく時間こそかけがえのない時間だと思います。
私たちが知っている親たちも、年を重ねて私たちが経験したことのない心身環境に身を置いています。それを思考や想像で補うよりも、トライアンドエラーを繰り返したほうが、自分の人生にとって有意義な時間になることは間違いありません。「やってやった!」とえらそうに思っても構わないと思います!だってがんばっていますもん!
とはいえ、現実は、親にまでホスピタリティなんてのんきなこと、言ってられない瞬間ばかりです。ムカッときたり、イラッとしたり、ほろっと涙ぐんだりしながら、今日も包丁握るのみです。
受け取る親も送る子供側も、無理なく続けられるスタイルを探せますように。

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