フィトテラピー歳時記

新年のご挨拶と十干十二支で紐解く2023年

謹んで新年のお慶びを申し上げます。
皆さまの健康とご多幸をお祈り申し上げます。
皆さまにとって、素晴らしい1年となりますように。

CARA-CAROフィトテラピースクール
石橋

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干支で紐解く2023年

スクールで東洋医学を扱っている関係で、
毎年、陰陽五行にちなんだ「十干十二支」で1年を紐解くことからはじめています。
頭の整理も兼ねて、今年はブログにも書いてみようと思います。

2023年 卯年 癸卯(みずのとう)

「癸(みずのと)」
陰陽五行では「陰」「水」
十干の十番目、十干の最後であるため、「終わり」を示すとともに、「新しいはじまり」も示します。
五行の水は、静寂、停滞だが、陰であるためその要素はやや弱く、「まだまだ停滞してはいるが動きはじめる」状態を示します。
文字の象形は、不要な物を取り除いて土地をならした状態、花が開く状態を表します。

「卯(う)」
陰陽五行では、「陰」「木」
十二支の4番目、草木が生い茂る萌え芽の状態、繁殖する、増えることを示すとともに、卯は穏やかで安全であると考えられています。
五行の木は生長、誕生を示すが、陰であるため、「まだまだ萌え芽の状態であるが、成長へ向かっている」状態を示します。
文字の象形では、平等に分ける、門戸を開いて飛び出す様を表します。

「癸卯」
癸=水、卯=木であり、五行説では水生木(水は木を生かす)ため、相生の関係となります。
癸が卯を生かす関係のため、卯の成長を癸が助けることを示しています。
音韻(納音)は「金箔金」で、他者を引き立てるが自身は薄いことを示します。
内側にある才能を、自分自身を磨くことを続けてきた物は、その実力を試される時期でもあり、成長飛躍への助走期間でもあります。
厳しい冬=停滞がゆるんで、外に飛び出したくなりますが、やはり「陰」と「陰」、水と木の関係からも「ほどほど」が大切です。

ちなみに、昨年の2022年は「壬寅(みずのえとら)」でした。
陽の水と陽の木が、やはり相生の関係でした。
壬は、激しく厳しい冬で、強固な停滞を示していました。
寅は、十二支の三番目、生命の誕生であり、これまでなかった新しい物の誕生を示唆していました。
強固な停滞の一方で、新しい事物の誕生があり、冬が厳しければ厳しいほど、激しい春の胎動を感じさせるようなそんな年回りでした。

昨年まで、地道に努力してきた方には、嬉しい兆しがある年といわれています!
昨年からはじめたことがある方は、続けてみましょう。
今年も、昨年から引き続き、自分磨きやスキルアップが重要です。
くれぐれも無理をせず、がんばりすぎず、体のメンテナンスや心を休めること大切にして下さい。

陰陽五行思想の新年は、2月4日立春から始まります。
干支のはじまりもこの日からとなります。

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なんだか占いみたいになってしまいましたが、
陰陽五行説が好きなので、いつもこれを楽しみにしています。

太古の昔に生きる人々にとっての情報は、
文字でもなく、映像でもなく、実体験とその蓄積でした。

特に、陰陽五行思想は、
太陽と月を中心とした自然の営みを観察することで、
自然現象から、生きること、死ぬこと、自分という存在を理解しようとした壮大な自然哲学です。

ひたむきに生きた時代の人々が生み出した自然哲学に
ほんの少し触れることで、
雑事に追われて、時間を無駄遣いするいまの自分を諫め、
忘れかけた事を思い出します。

今年も変わらず、
体のこと、お肌のことだけでなく、
笑ったり泣いたり、愚痴ったりしながら、
ちょっと心が軽くなるような、そんな時間を過ごしていただけますように。
どうぞよろしくお願いします。

Renatus Lux
石橋

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