「おいしいメディカルハーブティ講座」の1回目のテキストに、
なぜこの講座を作ったか・・・という考え、想いを書いてみました。
CARA-CAROの「おいしいメディカルハーブティ講座」にご興味を持って頂いている方にも、
ぜひ知って頂けたらと思い、こちらにも改訂して掲載することにいたしました♪
ハーブティについて学んだことがある方でも、飲み方について詳しく学ぶ機会はほとんどなかったと思います。
お花や葉っぱは○分、根っこだから△分、比重の異なる素材を小さじやティースプーンで計るなどかなりおおざっぱな方法が多く、
飲みやすさにこだわってしまうと薬効については期待できない物になってしまったり、ちょっと勿体ないなぁと思うことが度々です。
だからといってハーブティの良さは薬効だけではないですから、
日本人の好みに合わせたおいしさや、植物が作り出す色味香りに胸をときめかせるようなハーブティも提案したいですね。そこでわたしは、メディカルハーブの本場であるドイツやイタリアに答えを求めました。
これらの国では、たとえティーバッグであっても「お湯の温度」「お湯の量」「抽出時間」などが箱や袋に記載され、
難しい知識がなくとも薬効を生かした飲み方ができるようになっています。
専門店もたくさんあるし、薬局に行くと大きな病気でなければハーブの処方薬やサプリメントを積極的にすすめられ、
その中にはたくさんのハーブティの処方があります。
だからといって薬効ばかりではなく、普段の生活でもハーブティが大好きで、紅茶や煎茶にも強い興味を持っています。
そういった海外の事情を知ってから、メディカルハーブが生活の中にある方々に習ってみようと思いました。
ドイツの古典的なハーブの書籍やイタリアのメディカルハーブに関する書籍に学びました。さすが自然療法の国です。
「ドライハーブにして○g、何mlのお湯で△分抽出 1日何杯、6歳未満の幼児なら~」などと非常に細かい記述です。
さらには「・・・の量では作用は見られなかった」「~を6週間連用したら・・・作用が現れた」など詳細なデータもあります。
できればそれを経験し、実情も知りたいと思い、
現地在住のセラピストさんや知り合いの方にもインタビューをし、
安全性のデータや日本の法律やデータも活用して、
CARA-CAROとして「メディカルハーブ」の飲み方ガイドラインを作成しました。
さあ次は美味しい飲み方です。
これには頭を抱えました。
おいしさと薬効が両立する場合とそうでない場合があるからです。
相乗効果を導くブレンドなど古くからのレシピはあっても、自分で作成できるほど甘い世界ではありませんでした。
そこで「困ったときの本気のメディカルハーブティ」と「美味しくて役立つハーブティ」「キレイで素敵なハーブティ」の世界を両方持ってもいいのかなと思いました。
紅茶や煎茶の世界であっても、美味しい飲み方=特定成分をしっかり出す(または出さない)ことで色や味を引きだす作法を基本として学び、
そこからアレンジもしていくのだから、そこを上手に仕分けすれば楽しく両立できる思ったのです。最後に、この方法が正しい、他の方法が間違っているということではありません。
成分を生かした抽出方法を知りたい!安全に効果的に飲みたい!という方へのケア的方法と、
先人たちが経験から生み出した古のレシピやアレンジに、
植物と人との素敵な関係に思いを馳せるティータイムを楽しむこと、
その両方を楽しく学んでいただけたらと思います。
CARA-CARO 石橋志保